【良書の紹介】R7年11月『失敗の科学』

  良書の紹介

『失敗の科学』 著 マシュー・サイド 

航空業界においては一度の失敗が多くの人命が失われかねません。そんな中でも国際航空運送協会によれば当時(2013年)1年間に3,640万機の民間機が30億人の乗客を乗せて世界中を飛び回っていましたが、亡くなったのは210人のみでした。

その異常なまでの事故率の低さを実現できているのはなぜでしょうか?それは航空業界の失敗に対して隠さず、責任を追求せず、そして共有するという失敗に対する姿勢によるものであると本書は述べています。

本書では前述の成功事例だけでなく失敗事例も積極的に交えながら、間違いや失敗をどのように捉えて活かしていくべきかを記しています。失敗はしないに越したことはないですが、失敗にも確かな価値があるということを学ばせてくれる一冊でした。

佐々木 健斗