【KVIメンバーからひと言】R6年8月 出戻り採用について
バスの運転手不足により、国内の路線バスの運行が危機に瀕しているという話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
人手不足で事業運営が危うくなるという事態はバス業界に限らず、飲食業や建設業など今や様々な業種で深刻な問題となっております。
こうした中で、即戦力人材として過去に自社を退職した従業員を再び採用する「出戻り採用」が注目されています。出戻り採用については賛否両論ありますが、ここで企業側のメリット、デメリットについて考えてみます。
メリットとしてはやはり「即戦力人材として確保できる」点や「採用・教育のためのコストが少ない」こと、「他社での経験、ノウハウの活用」などが挙げられます。
デメリットとしては出戻り採用後の待遇や役職によっては既存の従業員が会社への不信感を募らせて、モチベーションが低下する恐れがあります。この場合は出戻り採用したことで最悪、既存の従業員が退職をしてしまうということになりかねません。
そのためには出戻り採用の場合の選考基準を明確にする、既存の従業員との待遇のバランスに注意するなど、既存の従業員に与える影響も考慮しながら進めていくことが重要となります。
野口 文也