【頑張ろう関西】R7年3月 大阪・関西万博

  頑張ろう関西

いよいよ、今年4月13日から半年間にわたって「大阪・関西万博」が開催されます。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとして、およそ160の国と地域および国際機関が参加し、50年後の未来を体感できるほか、SDGs達成に向けて貢献する場としても位置づけられています。

 そもそも万博は、「世界」と「未来」を2大コンテンツとしており、まだ見たことのない世界や最先端の未来技術を体験できることが万博の本質と聞いています。また、万博には「登録博覧会」と「認定博覧会」の2種類があり、大阪・関西万博は「登録博覧会」にあたるため5年に1度の開催です。前回は2020年にUAE・ドバイで開催され、日本での開催は1970年の「大阪万博」、2005年の「愛・地球博」に続き3回目となります。

 今回の「大阪・関西万博」のコンセプトは、「未来社会の実験場」。今回の目玉としては「空飛ぶクルマ」が取り上げられることが多いように思いますが、万博をきっかけに新しい技術が生まれ、社会に実装されていくことになり、1970年の大阪万博では、携帯電話やエスカレーターが一般に広まるきっかけになったと聞いています。今回の万博では、「空飛ぶクルマ」以外にも、iPS細胞で作られた人工心臓モデルや、空飛ぶクルマのデモフライト、走りながら自動で給電する最新鋭のEVバスなどのスマートモビリティなど、未来を変える新技術が数多く登場するようです。

 ここまで調べていると万博に興味が湧いてくると同時に、是非会場に足を運んで「未来」を感じにいきたいと思いましたが、残念ながら3月20日頃に実施された産経・FNN合同世論調査では、直前にもかかわらず約7割が「全く行きたくない」「あまり行きたくない」という結果になっており、これだけ開催地近くに住んでいるのに盛り上がりを感じられていない方が多いのが現状のようです。  産業界が万博をビジネスチャンスにつなげる方法や、市民への関係性について、万博協会や行政機関が十分に説明できていないことが一因だと思われますが、経済効果3兆円とも試算されるビックプロジェクトが55年ぶりに目の前で開催される、又とない機会です。まずは我々が関西から会場に足を運び、万博を盛り上げていきたいですね。

疋田 顕