【良書の紹介】R7年3月『共感経営』

  良書の紹介

『共感経営』 著 野中侑次郎・勝見明

本書は、共感経営(企業と顧客、トップと部下、社員と社員との「出会い」の場があって、つながりが生まれ、そこでわき上がる「共感」が新しい価値を生む原動力となっている経営)を生み出すにはどんなマネジメントが求められるのかが書かれています。

「企業も、経営の主体である人間も、単に「在る存在」ではなく、未来に向かって開かれ、意味や価値を生成していく「成る存在」であり、存在意義や生き方が問われる」という言葉にははっとさせられました。他にも「PDCAでは知的動機戦を戦えない」という考え方も印象的でした。「強い目的意識や問題意識を支えるのは、自分なりに真、善、美を求める思いであり、それこそが知的創造の原動力となる」という言葉もよかったです。

山口 優志