【頑張ろう関西】10月 関西の景気動向
ようやくコロナ禍を脱し、日本総合研究所発表の「関西景気動向」によると、関西の景気は、一部に弱さがあるものの回復していると発表されました。
個別に見ると、企業部門では、設備投資が底堅く推移しており、輸出は金額面、数量面ともに足元で持ち直しの兆しがみられるが、家計部門では、消費者物価の高止まりを背景に、個人消費に弱い動きがみられるそうです。
先行きについては、海外経済が減速下にあることから、輸出数量の回復ペースは穏やかにとどまり、関西企業の設備投資は、良好な利益水準のもと、拡大傾向が続くと見込まれ、家計部門では、個人消費が実質所得の持続的増加を背景に底堅い拡大基調を維持し景気全体を支えると予想されています。
現場で多くの中小企業と接している立場からは、まだまだ実感として感じにくい部分が多いように思いますが、関西はこの先、万博やIR投資を控えています。2025年に開催される大阪・関西万博の経済効果が2兆円、2029年の開業が予定されている大阪統合型リゾート(IR)についても年間で1兆円を超える経済波及効果が見込まれています。
これらのことを考えると、関西経済の先行きは明るいと感じることができますし、そう信じて皆さんと力を合わせて頑張っていきたいと思います!
ちなみに、38年ぶりに日本一に挑む阪神タイガースとオリックスとの関西ダービーですが、経済効果は1449億円と試算されています。身近で阪神タイガースを応援している身としては、経済効果アップの本質はこういったところにあるのかなと感じています。政府は、減税や給付を組み合わせた経済対策を検討していますが、将来を見据えた本質的な議論と実践を期待したいものです。
疋田 顕