【頑張ろう関西】4月 言葉が組織を変えていく

  頑張ろう関西

[前置き]

KVIでは、メンバーの皆さんから、自分が読んで良かったと思う書籍を「お勧めの良書」として発表してもらうという制度を採用しています。2024年の年始会議にて、スタッフの一人が勧めてくださった一冊が『こうやって、言葉が組織を変えていく。』(生岡直人:ダイヤモンド社)でした。

10年近く続けているこの制度、「自分では辿り着けなかったであろう書籍」に出会えることがしばしばあり、また「この人はこんな本にも興味・関心があるんだ」ということがわかったりして、なかか良い、皆さんにも「お勧め」の制度です。

以下は、上記書籍の感想文のようなコメントです。

[本題]

皆さんの会社(組織)には、「経営理念」はありますか?

「あるよ」と回答された方、その「理念」は組織全体に浸透していますか?その理念は、組織メンバー全員の行動の判断軸になっていますか?

経営者の想いを言語化することの重要性については、異を唱える方は多くないと思います。でも、経営理念を額縁に入れて飾っているだけでは意味がないというのも事実です。せっかくの経営理念、成果につなげたいですよね?

『こうやって、・・』には、筆者の考える「成果に直結する理念の3条件」が記載されています。。

成果に直結する理念の3条件‐

  1. 理念とは、本当に伝えたいことを、伝わるレベルで言葉にしたものである。
  2. 理念とは、人が自立的に動き、成果が上がる仕組みそのものである。
  3. 理念とは、判断軸である。

経営者・管理者は、成果を上げるための「やり方」を求めがちです。でも、いくら「やり方」を並べてみても、やらされる側としては「やるか・やらないか」の選択にしかなりません。

筆者は、永続的に成果をあげていくためには、皆が「やりたい」と思えることが必要であり、そして「やりたい」と思えるために大切なものは、「やり方」ではなく、「あり方」であると説きます。

経営理念が事業を遂行していくにあたっての軸となり、「自分たちはどんな組織でありたいか」「どんな姿勢で仕事をしていくのか」の継続的な指針となってはじめて、経営理念が成果につながっていくのだと。

「社内で決めたルールが遵守されない」、ありがちなことだと思います。恥ずかしながら弊社(KVI)でも、、、。このような問題も、「ルール」ではなく、経営理念に基づく「バリュー(価値基準)」を共有することで改善できる可能性が高まります。「判断軸」がぶれない組織は、強くて意思決定も早いです。

本書籍では、理念の浸透・実践のため、「理念に触れる頻度を高める」ことの重要性にも触れられています。

ちなみに、KVI の経営理念は、「関西から日本を元気にする」です。また行動指針の一つには「経営者にとってかけがえのない相談者となる」があります。コロナ前の朝礼では、経営理念・経営ビジョンを全員で唱和していました。そのため、今よりも理念・行動指針の浸透度が高かったように思います。

しかしながら、このところ、浸透度が下がってきたような懸念がありました。そこで、2024年になってから、月一回ではありますが全体会議での唱和を復活しました。改めて、KVIメンバー全員で、「関西から日本を元気にする。」という理念実現に向かって精進します。「言葉が組織を変える」を体現していきます。

岡森 久倫